今年も恒例となりました、一年のご愛顧への感謝の思いを込め、年の瀬にあたり筆をとらせていただきます。

はじめに、今年も CLAMPY への変わらぬご愛顧とご支援を賜り、誠にありがとうございました。
年末を迎えられますことに、あらためて御礼と感謝を申し上げます。

一日一日、どこへ通じているのかも分からない切れ端のような日々であっても、年末を迎え一年を振り返ると、その日々の切れ端が、未来へとつながる近道であったのだと実感します。

2025年は、皆様にとってどのような一年だったでしょうか。

2025年は、昭和でいえば100年にあたる年であり、また戦後80年という節目の年でもあります。
欧米を模倣しながら近代国家として世界に存在感を示そうとした日本は、やがて戦争へと向かい、敗戦を経験しました。
そして戦後復興を経て高度経済成長を遂げ、企業の在り方、社会の構造、家族のかたち、人と人との関係性の感触までも、大きく変化させてきました。

そうした長い時間を経て、いま2025年が終わろうとしています。
この年は、戦後、そして昭和という時代を「総括」する一年なのではないかと、私は感じています。

社会に目を向けると、潔癖とまでは言わずとも、どこか不寛容さが増し、
個人においては、「個」としての能力や責任がさらに凝縮され、行き場を失いかねないほど追い詰められている。
そんな社会になっているようにも思います。

個人は「自分探し」やMBTIといったもので、打算的で場当たり的な都合の良いもので、自らの輪郭を確かめようとし、混沌としていく。
そしてその収斂された息遣いが、既存システムや体制や資本を鋭利で極端な歴史認識へと錯覚させ、その歪みが自国優先主義へなだれのように広がっていく。
社会も、そして個人も、大きな転換点に立っている兆しなのかもしれません。

このような時代、2025年の年の瀬に立ち、これからより良い人生を送っていくために、いま私たちは、どのような考え方や生き方を大切にすべきなのでしょうか。
社会全体を論じるのは烏滸がましいため、ここではあえて「個」に焦点を当てて考えてみたいと思います。

高度経済成長以降、日本は少子高齢化と核家族化が進み、さらに近年ではAIの急速な進化も相まって、「個」を取り巻く環境や圧力の質感は大きく変わりました。それは変化というよりも、むしろ“孤立”へと向かう時代であるようにも感じられます。
前述したMBTIやBeRealといったものも、見方によっては「個」をさらすことで他者とつながろうとする試みです。一方で、働き方の多様化という言葉の裏側では、「和」から「個」へのシフトが静かに進み、責任はじわじわと個人へと集約され、最終的には自己責任論として切り捨てられてしまう。
そのような社会の中で、もっともらしい言葉をまとった「世界を挙げての掛け声」は、止まることなく流布し続けています。
私は、日本という国が「情」のある社会であってほしいと考えています。

近代化の大きな潮流の中で、日本も世界も、より良い社会の実現を目指し努力を重ねてきました。しかし、その中心にあった欧米のアングロサクソン的な価値観の延長線だけではなく、今こそ、日本列島の中で育まれてきた東アジア系の独立した民族集団としての私たち日本人が、新たな価値観やムーブメントを示す必要があるのではないでしょうか。
行き過ぎた資本主義や、過剰に個へと課される責任について、いま一度立ち止まって考え直し、真に豊かな国・日本でありたいと願います。

そのような時代背景の中で、私たちもまた、会社という「集団」として、どのような在り方を選ぶのかが、お客様へのサービスに直結する重要な問いとなります。
個の価値観が行き過ぎると、人は疑心暗鬼に陥り、人間不信となり、やがて周囲を信じられなくなります。そのような組織から良い結果は生まれませんし、仮に成果が出たとしても、個は疲弊し、決して豊かな人生とは言えないでしょう。

人は、バランスを崩すと、独りよがりになってしまうものです。
それでも、そんなときに声をかけてくれる人、言葉を交わさずとも見守ってくれている人は、必ずどこかにいます。どうか歩みを止めず、小さくとも信じて前へ進んでほしいと願っています。
たとえ進めなくとも、立ち止まっているだけで構いません。やがて誰かが手を差し伸べてくれるかもしれません。そんな世の中であってほしいと、私は心から願っています。

年の瀬は、古くからの友人や遠方に住むご親族と顔を合わせ、また、ご先祖様や亡くなられた方々へと思いを馳せる、静かな時間でもあります。

どのような状態や状況にある方にも、等しく年の瀬は訪れます。
どうか情のある人々に囲まれ、穏やかで豊かな年末年始を迎えられますことを、心よりお祈り申し上げます。

最後になりますが、今年も CLAMPY をご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
来年も引き続き、お客様の「もしをカタチに」すべく精進してまいりますので、変わらぬご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。
皆様のご健勝と、より良い年末年始を迎えられますことを、心より祈念いたします。

CLAMPY スタッフ一同

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